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CREATORS

作り手の言葉

フライヤーデザイン |  内藤真帆

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【フライヤーデザインのコンセプト】
今回デザインを考えるにあたり、リトアニアとウクライナの伝統装飾に着目しました。
植物がフライヤー全体に配置されているのですが、ウクライナで「家族の純粋さ、繁栄」を表す装飾として使われており、リトアニアでも縁起の良いものといった意味を持つことを知り、植物をイラストで描きました。
色彩も伝統装飾から参考にしています。ウクライナ装飾では「赤」が『人生の喜び、情熱、愛』。「黒」が『土、永遠』の意味を持っています。「緑」にも『若さ、幸福』の意味があります。この3色をメインに使いました。また、中心の上のタイトルの円は、花であり、太陽をイメージしてます。花や太陽はリトアニア装飾において幸福を運ぶものです。
このような自然の装飾の中に、今回のコンサートで表現に用いられるピアノ、バイオリン、また、金沢のモチーフたちを散りばめて、境界線のないデザインにまとめました。

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作曲 |  清水史津

「光」に寄せて 

2017年第3回すず里山里海映画祭参加作品「近いようで遠い、まだどちらでもなく、それでも境界線にある光」(監督:楠彩)この作品の映像に出会って、奇跡のように生まれたのが、今回演奏いたします「光」です。深夜のスタジオで、楠監督の映像を見ながら、音たちが妖精のように降ってきてくれて、即興演奏として、短い曲が4曲出来上がりました。「雨」「光」「巡」「朝」です。(映画「近いようで遠い、まだどちらでもなく、それでも境界線にある光」サウンドトラックに収録)

その後、「光」「巡」について、作曲家の永島留美氏のご依頼で、楽譜にする機会を得、現在も演奏することができます。この神秘的でもあり、有難い、ご縁が、時間と共に少しずつ紡がれて、今回の「ETERNAL PEACE」の機会を与えてくれました。「光」は、いつも即興を交えて演奏いたします。2022年9月21日19:00 21世紀美術館シアター21での「光」をお楽しみいただけたら幸いです。

 

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楠彩監督作品 映画「近いようで遠い、まだどちらでもなく、それでも境界線にある光」予告映像はこちら

演出補佐 |  楠彩

これまで2度、史津さんとご一緒させていただきましたが、どちらも”即興”がキーワードの創作を行いました。史津さんから生まれた旋律は、優しさで包み込んでくれるような、心が軽くなるような感覚になります。それと同時に、私から生まれた表現の形を受け入れ、肯定してもらえているような気持ちになります。何より創作をしていく中で最も大切な、表現することの楽しさを思い出させてくれます。

私はこれまで演劇や映像など、形を変えながら表現を続けてきましたが、実は一番早く触れた表現が音楽であり、言葉を交わさずとも伝えることのできる力に、今もなお魅了され続けています。そして今回、音楽のコンサートに演出補佐という形で携わらせていただけることを大変嬉しく思います。史津さんがETERNAL PEACEに込めた想いを、このコンサートを通じてお届けするお手伝いができればと思っております。そして、グランドピアノ×フォルテピアノ×身体表現、この3つの表現が即興的に織りなす、たった一度きりの瞬間を、どうぞお楽しみください。

漆芸 |  鶴田明子

2022 ETERNAL PEACE 〜音楽・工芸・朗読・境界線なき試み〜
演奏される曲たちから「光」「海」「月」「歌」「秋」を意識して作品を制作致しました。工芸は使う楽しみの他に見る楽しみがあります。漆の艶や金や貝等天然素材のもつ美しさ、モチーフから連想されるそれぞれの記憶や思い。素敵な音楽・朗読とともにご鑑賞いただけましたら幸いです。

展示予定作品 

平文「芳春」箱 

 

平文「銀杏」振出

 

平文「秋音」振出

 

平文「やどり木」合子

 

平文「月夜」小瓶

 

平文「碧」小瓶

 

平文「喜久」小瓶

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作曲| 永島留美

〈嘆きの歌〉ヴァイオリン、ヴィオラ、ピアノのための(2022)委嘱新曲初演

清水史津氏の委嘱を受け、2022年、「2022ETERNAL PEACE」のために作曲いたしました。ロシア軍がウクライナへ侵攻したことについて、私の「嘆き」を音にしたものです。ヴァイオリンのジドレ氏、ヴィオラの般若佳子氏、ピアノの清水史津氏、素晴らしい演奏家によって初演されることは私にとって大変光栄なことです。平和を願いながら、多くの皆様にお聴きいただけましたら幸いです。

 

《光》〉ヴァイオリン、ヴィオラ、ピアノのための(2017~2018 / 2022)編曲初演

2017~2018年、ライナー・マリア・リルケの詩から3つの詩を選び、混声合唱のための作品として作曲いたしました。リルケの詩から感じ取った色彩感を音で表現しようと試みた作品です。2022年、「2022ETERNAL PEACE」のために、ヴァイオリン、ヴィオラ、ピアノという編成に編曲いたしました。絶望の中に見る希望の光を表現した「秋」、海に吹きつける風を感じながら見る月の光を表した「海の歌」、仏陀の崇高な精神性を光と捉えて作曲した「仏陀」、これらの3曲から成ります。3曲それぞれの「光」を体感していただけましたら嬉しく思います。

 

永島留美のウェブサイトはこちら
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